夏を快適に過ごすために今知っておくこと
《体を冷やしすぎない》
体を冷やしすぎない対策が必要です。最近は、冷房の風により体が冷えてしまう「夏冷え」だけではなく、冷たい飲み物・食べ物の摂り過ぎによって内臓が冷えて起きる症状「内臓冷え(内臓型冷え性)」に悩む女性が増えています。これを続けると「秋バテ」に。
内臓冷えとは、冷え性のひとつ。
人間は、食事や運動で生み出された熱によって血液を循環させ、体温を維持しています。
冷たいものばかり食べていると、体内を冷やし血液循環が十分に行われず、内臓の働きも低下させてしまいます。
症状としては、下痢や便秘、倦怠感、風邪を引きやすくなるなどがあります。
中医学でも、内臓を冷やさないことが、健康の基本です!
薬膳の考え方の基盤となる中医学でも「冷え」は、症状・原因などで、
いくつものタイプに分けられますが、今回は下記の4つの冷えの原因と改善策をご紹介いたします。
①気血不足による冷え
中医学(中国伝統の医学)用語の「気」と「血」の不足によって引き起こされる冷え。
「気」は、生命の維持に必要なエネルギー、「血」は、体の滋養や燃料になる物質です。
「血」が不足すると血液のめぐりが悪くなるので、冷えにつながります。
「気」の不足には、山芋、鶏肉、ナツメ、キャベツ、ハーブ類が適していて、
「血」の不足にはトマト、くこの実、赤ワインなどの赤い食べ物・飲み物や、黒豆、黒ごまなどの黒い食べ物が良いとされています。
②気血の滞りによる冷え
「気」や「血」がうまく循環しないことで起こる冷えのこと。
このタイプの冷えは、滞っている「気」と「血」を流してあげると改善されます。
パクチー、しそ、にらなど、香りの強い野菜や、タマネギ、ジャスミン茶、柑橘類をレシピに加えて、体の調子を整えましょう。
③腎(じん)のエネルギー不足による冷え
加齢や長期の病気などで、腎や生殖機能が低下することによって起こる冷え。
エネルギー不足で体が冷えているので、体を温める作用のある食材が効果的です。
適しているのは、クルミ、くこの実、松の実などのナッツ類、栗、海老、うなぎ、ニンニクです。
④むくみによる冷え
むくみは、余分な水分が体内から抜けずに起こる症状のため、それを促す作用のある食材がオススメ。
向いているのは、スイカ、冬瓜、トウモロコシのヒゲ、豆類(黒豆、空豆、グリーンピース、スナップエンドウ)など。
体を温めると、循環が良くなって水分が体から輩出されやすくなるので、むくみによる冷えで悩んでいる方は、意識して温かい料理や飲み物を摂るようにしましょうね。
オススメドリンク
<材料:約1杯分>
・ジンジャーシロップ…大さじ2(手軽な市販のものでもOK)
・100%オレンジジュース…50cc
・炭酸水…50cc
・ミントの葉…適宜
<作り方>
(1)ジンジャーシロップを入れたグラスに氷を入れて、オレンジジュース、炭酸水の順にゆっくり注いでいく。
(2)好みでミントの葉を飾る。
体を冷やしすぎないことで快適に過ごしましょう。
体温を一度上げるリフレクソロジー専門店
〜Refuge〜